人とロボットをおしゃれでつなぐ

こんな思いで立ち上げました

人とロボットとが仲良く共存する社会。これがロボットスタイリング協会の目指す未来です。

ロボットは人により生み出されました。そしてロボットは今、自立的に進化を遂げることのできる存在になりつつあります。

ロボットを単なるマシンでなく、人の仲間と考えていくことが、ロボットと共に歩む人類の平穏な社会につながるのではないか?そのためにはまず、ロボットが人と一緒に服を着て、話したり、仕事したり、遊んだりできるとよいのではないか?

ロボットスタイリング協会は、ハダカのロボット達を服で優しく包んでいけるような団体でありたいと思っています。

“人とロボットとの共存社会を目指し、人と同じようにロボットにも服飾等によるスタイリングを行う文化の普及を図り、もってロボットと服飾文化の有機結合と産業発展に寄与する” *一般社団法人ロボットスタイリング協会 定款第2条 目的より

そもそもこんな思い付きからでした

原体験は、小学校低学年で読んだ「鉄腕アトム」でした。

鉄腕アトムは天才科学者天馬博士が交通事故で失った息子の代わりに開発したロボットでしたが、ロボットだけに一向に体が成長しない博士は失望し、サーカス団に見世物として売りに出してしまいます。

漫画では、息子同様かわいがっていた頃のアトムには服が着せられていますが、サーカスの団長に引き合わせられた時にはすでに服は脱がされてしまっています。そして、続くコマで、いよいよ売り渡される時、「あのう、服着てっていいですか?」と聞くアトムに対し、団長は「ばかやろう!ロボットに服などいるものか!」と言い放ちます。

この印象的なシーンで人とロボットとの隔たりを感じると同時に、服を着ているかどうかがいかに大切なことかと思いました。

マシンへのメンタリティ

お正月には自動車にしめ飾りをつける。家の中、ひとけのない廊下にポツンとある電話に座布団を敷く。最近ではあまり見かけなくなった光景ですが、日本にはこうした機械へのメンタリティがあるように思います。産業用ロボットアームにも名前を付けている工場があるようです。人型ロボットであれば、なおさら何かしてあげたい、というメンタリティが働くのではないでしょうか?

人よりおしゃれなロボットの誕生

スタイリングは、人からロボットへの一方的な行為では決してありません。ロボットはAIの発達次第で、今後ファッションブティックのスタッフとしてアドバイスすることができるようになるでしょう。あらかじめプログラミングされたお薦めアイテムはもちろん、相談にきたお客さんの体形や好みに季節感などを加味し、スタイリングをしてくれそうです。今までのお客さんが何を買ったかを分析するとともに、お客さんの好きな色や持っているアイテムまでも考えあわせ、「いかがでしょうか」と商品を紹介してくる日も夢ではありません。もちろん人間からのアドバイスの方が受け入れやすい人もいるでしょうから、ロボットはその補完的役割をすることもあるでしょう。

ロボット自身も、自分のセンサーを通じて、あるいは今まで着た服の中で評判が良かったものなどのデータを蓄積していき、自分がベストパフォーマンスとなるように着こなすことができるかもしれません。そうすれば、人よりもおしゃれな着こなしや提案ができるロボットも出現してきそうです。

時代背景

ロボットの数が急増しています。日本では人の数が少なくなり、それを補うようにしてロボットが増えていくでしょう。共に働く場面でも、人を癒す場面でも、ロボットが担う役割は多くなり、その分人と触れ合うことが増えます。

そして、この黎明期こそ、ロボットスタイリング文化を正しく広める時です。ただ単にきれいだから、かわいいからと、布をステープルで留めたような服を人に着せるでしょうか?自分の家族や仲間に着せるように、ロボットに幸せをまとわせるのがロボットスタイリング。自分の子どもが外で思いっきり走り回れるように、ポロシャツと短パン、スニーカーを用意するように、ロボットには動きやすいスタイリングをする。オフィスでスタッフの一員として働けるよう、揃いのユニフォームでスタイリングする。そんな時代に人がロボットともにいることを幸せに感じられるかどうか、それは今の私たちのスタイリングの在り方にかかっていると考えています。

協会概要

名称 一般社団法人ロボットスタイリング協会

設立 2016年11月4日

所在地 岐阜県大垣市清水町65番地

会長 平野宏司

<お問い合わせ>

メール:maingate@robotstyling.net